2014.08.29

一番厄介な調査官

《一番厄介な調査官》

調査官といえど人間。やはり個性が全く違います。
論理的な調査官もいれば、かなり適当に
税務調査を終わらせる調査官も存在するわけです。

納税者の方と税理士さんにとって一番厄介な
調査官と言えば・・・実は調査官が若い場合。

私もそうでしたが、若手の調査官は
先輩や上司に褒められたくて、功名心が強い人が多く、
何もわかっていないのにがむしゃらだったり、
経験が少ないくせに生意気だったりします。

その上・・・実は税法をきちんと理解していないこともあり、
適当なことを言ってごまかそうとするケースが多々あります。

わからなければ「わからない」ときちんと言える
若手であればいいのですが、実際はなかなかそうもいきません。

「調査官たるもの毅然とした態度で税務調査に臨むべき」
こう教えられている以上、やはり納税者の方の目の前で
「わかりません」「知りません」は言いにくいものなのです。

若手の調査官は、本来慎重にやらなければならない反面調査や
銀行調査ですら、何も考えずにやってしまう人も多いのです。

ですから税理士さんにとって、若い調査官に当たったときは
クライアントに迷惑がかからないように、
税理士側でハンドリングをしていかなければなりません。

「取引先からの信用がなくなるようなことは止めてくださいね」
「銀行との付き合いも大事なのですから」

最初から調査官に釘をさしておかなければ
後で大変なことになってしまうこともよくあること。

税理士の腕の見せ所は若手調査官のハンドリングだと言えます。

 

※2009年7月当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんので
ご注意ください。

また、ブログの内容等に関する質問は、
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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