2014.09.01

領収書の不正を見抜く

≪領収書の不正を見抜く≫

昔から脱税の温床である領収書。
あくどい経営者は損金の水増しのみならず、
裏金作りのために領収書を偽造・捏造する
ケースが頻繁に起こっています。

最近では印刷技術が飛躍的に向上しています。
紙幣が巧妙に印刷される時代ですから、
領収書も実に精巧に偽造が行われているのです。

昔から領収書の偽造というのは行われてきました。
しかし調査官はその不自然さを絶対に見抜きます。

例えば、居酒屋で飲食をしたにもかかわらず
12万円の領収書というのは明らかにおかしいものです。

当然、お店に種類によって適正価格というのがあります。
居酒屋でいったい何人で食事をしたらこの価格になるでしょう?

また、キリのいいピッタリの数字というのも不自然です。
10万円や20万円というのものまず疑ってかかります。

古典的なものですが手書きの領収書に
数字を書き足したりするケースもいまだに後を絶ちません。
17,000円を47,000円にするなどです。
(少し手を加えるだけで金額が変わるパターン)

この程度は少額なのでバレないだろうとも思われるかもしれませんが
明らかに付け加えた筆跡というのはわかります。
そういった不自然な領収書を抜き出し、ひとつひとつ検証してくのです。

どんなに精巧な領収書であろうと、それが正規の領収書とは限らない。
そう調査官は教育をされてきています。
不正な領収書で脱税ができるなどとくれぐれも思わないで下さい。

 

※2009年8月当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんので
ご注意ください。

また、ブログの内容等に関する質問は、
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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