2015.04.07

春の税務調査は楽!?

さて確定申告が明けると、春の税務調査の時期です。

確定申告前からすでに、3月下旬の税務調査の
予約が入っている法人も多いと聞きます。

春の税務調査と秋の税務調査には決定的な違いがあります。
それは、春の税務調査には終わる時期が明確にあることです。

税務署は7月から翌年6月を事務年度としており、
7月から12月を上期。1月から6月を下期としています。

上期の税務調査は年内に終わらなければ年越しすればいいのですが、
下期の税務調査はそういう訳にはいきません。
(実際は、年越しも若干ハードルがあります)

税務署は6月末に辞令が出て、7月10日に異動があるのです。
税務調査が6月中に終わらないという選択肢はないのです。
つまり、税務署の都合で6月中に税務調査を
終わらせなければならない状況なのです。

もうちょっと詳しく書くと、6月中旬には
税務調査を終わっているように指示されていますから、
6月上旬には税務調査の場で、
話し合いは終わっていないとダメになります。

ですから、税務調査でモメることを前提として考えると、
春の税務調査は、

①当初の日程をできるだけ遅くすること

②こちらで宿題になったことなどには
 回答を引き延ばすこと

の2点をやれば、交渉上有利になります。

6月上旬までもつれた税務調査は、
ほとんどの場合、早く終わらせたいと思っている
調査官から譲歩してくるものです。

これからの時期は、モメそうな雰囲気があれば
あえてできるだけ時間をかけて対応することが有利になる条件です。

 

※2012年3月の当時の記事であり、以後の税制改正等の内容は反映されませんのでご注意ください。

また、ブログの内容等に関する質問は一切受け付けておりませんのでご留意ください。

 

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