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2014.08.21

税務調査にお土産は必要か?

≪税務調査にお土産は必要か?≫

私が国税にいた時に最も嫌いだった言葉・・・
それが「お土産(おみやげ)」です。

お土産とは税務調査に入り否認項目がない場合、
つまり調査先に何も問題がない場合に、会社の申告内容に
誤りがなくても無理やり否認項目を作って修正申告を提出すること。

お土産を作ることで、調査官・経営者の双方に利益があるように思われます。

調査官にとっては、修正申告を出させることが自分の成績に影響するため
細かいところでも否認したいという思いがありますし、
経営者・税理士にとっては、お土産を作ることで
税務調査を早く終わらせることができるという利点もあります。

しかし、お土産は絶対に渡してはいけません。
昔は国税側が一方的に力をもっていましたので「お土産」は有効でした。

しかし現在は状況が変わり納税者の権利が高まっていることで、
お土産など全く意味がありません。

また以前は1件の税務調査に割り当てられる
日数が多かったのですが、最近の調査日数は
2~3日と短いため、お土産を無理に作らなくても
無駄に税務調査が長いことはほとんどないはずです。

本来的な主旨から言っても、お土産の考え方は絶対的に間違っています。

間違いや不正をしていたら必ず認め、修正申告をすることは必要です。
しかし間違ってもいないものに、ただ税務調査だからという理由で
修正申告をするという行為はありえないはず。

今でも年配の上席調査官などは、否認項目がない場合には
お土産のお願いなどをしているようですが・・・

間違っていないなら間違っていないと会社・個人の権利を
きちんと主張することが大切です。

 

※2009年6月当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんので
ご注意ください。

また、ブログの内容等に関する質問は、
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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