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2018.11.30

統括官経歴でここは要チェック!

※2018年4月配信当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんのでご注意ください。

株式会社InspireConsultingの久保憂希也です。

昨年11月ですが、本メルマガで
「統括官の職歴もチェックしておく」と題して
調査官の経歴のみならず(調査に臨場しない)
統括官の経歴も確認しておくべき、
ということをお伝えしました。

さて、統括官の経歴を確認すると、
統括官になる前は「税務署の上席」を歴任している、
このような場合は、統括官をあまり
警戒する必要はありません。

一般的な税務調査を(税務署で)担当したうえで、
統括官になった、という一般的な職歴です。

合わせて知っておいた方がいい経歴として
「連調」や「総括」の経歴がある場合。

税務署には、各部門に「連調」「総括」と
呼ばれる職種が存在します。
(小さな税務署にはいない場合もあります)

「連調」とは「連絡調整官」のことで、
「総括」とほぼ同じ役割をしており、
1部門に所属していることがほとんどです。

税務署の中でのランク・地位は、上席と
統括官の間と考えればいいでしょう。

具体的な職務内容なのですが、
「連絡調整」の名前通り、各部門間や
課税部門内の調整の役割を果たしています。

課税部門内での総務的な役割、
といえば、理解しやすいでしょうか。

連調や総括の経歴がある人は、
いわゆる「バランサー」が多いです。

個性があって、自己主張の強い人は
連調や総括には向かず、部署間調整が
主な仕事ですから、自然と調和を保ちやすい
性格の税務職員が選ばれることになります。

ですから、連調・総括の経歴がある統括官は
話が通りやすい・大人な対応が可能、
と考えて、ほぼ間違いないかと思います。

これと似たような職種として総務出身者が
いますが、こちらもバランサーが多いものの、
総務部門は出世街道でもありますので、
査察・資料調査課の経歴がある、
調査バリバリ系もいるので注意が必要です。

統括官の経歴として一番嫌なのは
査察・資料調査課、ということです。

調査担当者が若手で、担当が1人
(上席などの先輩が同行しない)、
という場合は、実質的に統括官が
調査の方向性を決めていることになります。

そのような場合は特に、統括官の経歴を
事前に調べる必要があるわけですが、
連調・総括の経歴があればわりと安心できます。

若手の調査官ほど経歴が短いため
職歴を見ても傾向がわからない、と
なりがちですが、統括官の方がよっぽど
職歴から傾向を把握しやすいはずです。
ぜひ、参考にしてください。


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一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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