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2020.01.24

税務調査の傾向がこれで掴めます

※2018年12月配信当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんのでご注意ください。

株式会社KACHIELの久保憂希也です。

今月になって、国税庁から最新の
法人における税務調査の事績が発表されました。

「平成29事務年度 法人税等の調査事績の概要」
https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2018/hojin_chosa/index.htm

※平成29事務年度=平成29年7月〜平成30年6月

法人税における税務調査での否認割合は、

73千件÷98千件=約74%

となっており、否認率はほぼ4件に3件
という非常に高い水準が続いています。
(増差税額ゼロの修正申告も含みます)

調査1件あたりの増差所得(法人税)は1,000万円超。
前年から比較すると、増差所得が
かなり増えていることがわかります。

景気が良くなっているということもあるとは
思いますが、一般的な調査年分が3年である
ことを考えると、1年あたり300万円以上の
増差所得はかなり多額に感じられます。

重加算税の賦課率である「不正発見割合」は、
「21.0%」となっており、相変わらず
法人調査の5件に1件は重加算税が課されています。

数字等を見ても例年と大きく変わりはありませんが
今年新たに公表された内容として、
「簡易な接触」が挙げられます。

「簡易な接触」は件数や増差所得・税額など、
「実地調査」と明確に区分されていることから、
電話や書面郵送等による否認指摘から、
自主的な修正申告の勧奨を強化している
ことがわかります(特に源泉)。

これは、実地調査率が毎年3%台に
とどまっていることに対する措置と捉えられ、
簡易な接触を含めれば4.5%(法人税)
というアピールにも思えますが・・・

わざわざ公表するくらいですから、今後も
簡易な接触を増やしていく意向なのでしょう。

少し意外だったのが、消費税還付法人に
対する調査件数が減っていること。

消費税の還付申告法人数(母数)が
わかりませんので何とも言いづらいですが、
国税も消費税還付法人の実地調査件数を
増やすのではなく、還付を留保して
事務的に処理する傾向にあるようです。

毎年公表されている調査事績ですが、
これを見るだけで、税務調査のみならず
国税の方向性が見えてきますので、
ぜひ参考にしてください。

※ブログの内容等に関する質問は
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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