調査官の観察力を侮るなかれ
今回のテーマは『調査官の観察力』についてです。
時代は移り変わってもノベルティの定番は、やはりカレンダーでしょうか。
このカレンダーですが社内では意外に重宝されるものです。
実は税務調査行う際、こういったのノベルティがヒントになることがあるのです。
大きな事務所になると色々な取引先のカレンダーが
部屋のいたるところで使われています。
行事を書き込む大きなモノから、卓上用の小さなものまで
調査官はいつでも細かく目を配っています。
そんな時、ふと帳簿上では取引のないところのカレンダーがあったら
「もしかしたら、この金融機関に隠し口座があるのではないか?」
「取引のないこの会社とは、どういった関係なのだろうか?」
調査官はこのようことを詮索をするでしょう。
納税者は、事業で取引のある金融機関名や、
通帳の内容は税務署に公表しなければなりません。
もしも税務署が知らない金融機関との取引があった場合、
隠し口座を作り脱税をしている可能性も考えられます。
また、ここ数年取引がないことになっている会社のカレンダーが
そこかしこで使われていたら、やはりおかしいと感じます。
他にも、タオル、灰皿、マッチ、ティッシュなど
こういったノベルティに入っている企業名にはいつも注目してます。
個人宅へ税務調査に行くと、意外と何の気になしに
これらのものが使われています。
まさか取引のない銀行などが、わざわざ個人宅へ挨拶はいきませんので。これらを糸口に大がかりな脱税が発覚することが多々あるのです。
調査官の観察力を侮ってはいけません。
※2009年12月当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんので
ご注意ください。
また、ブログの内容等に関する質問は、
一切受け付けておりませんのでご留意ください。