2014.08.20

領収書は破り捨てない

≪領収書は破り捨てない≫

皆さんは領収書を書き損じたとき、どのように対応していますか?
また関与先様、クライアント様にどのように指導されていますか?

領収書を書くと、書き損じることは誰にでもあります。
問題は書き損じた際に、どのように対応するかということです。

書き損じた領収書で、一番してはいけないこと。
それは書き損じた領収書を破棄することです。

領収書は1枚目は相手に渡す用、2枚目は自社用の控えになっています。
領収書の2枚目部分は相手に渡すことを前提としているため、切り取り線が入っています。
しかし、1枚目の控えは切り取ることを前提としていないため、切り取り線は入っていません。

このことから何が起こるか?
領収書を書き損じた際に破り捨てようとすると、
控え部分、つまり1枚目をうまく切り取ることができないのです。

調査官は領収書のこの部分をチェックします。
なぜなら領収書を破棄することで、売上を計上しないケースが多々あるからです。
調査官からすれば、この切り取られた部分が「書き損じ」なのか「不正をしたのか」判断できません。
つまり、領収書が破られている時点でその会社は怪しいと疑いをかけられてしまうことになるのです。

この状況を避けるためには、書き損じた部分は破り捨てるのではなく×を書いて残してください。
そうするだけで、調査官に与える印象が全く変わります。
つまり、この会社は書き損じをしても領収書を破り捨てることがない、
きちんとした処理をしているのだと信用させることができます。

このことは、領収書以外の見積書・受注書・発注書・注文書など各書類にも共通して言うことができます。
調査官に信用されるためにも、書き損じは破棄せず、残しておいてください。

 

※2009年5月当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんので
ご注意ください。

また、ブログの内容等に関する質問は、
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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