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2019.02.05

 5月中旬以降の税務調査は圧倒的に有利

※2018年5月配信当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんのでご注意ください。

株式会社KACHIELの久保憂希也です。

春の税務調査が最盛期を迎えています。

3月下旬~4月から始まった税務調査はともかく、
5月中旬以降に着手される税務調査は
何かと納税者に有利に働くことになります。

国税は6月末をもって事務年度が終わりますので、
着手した税務調査は原則として、
【6月中旬頃には終えなければならない】
という内部事情があります。

今から調査に着手、ということになれば、
調査官の立場から考えると、6月上旬には
メドをつけておかなければならないわけで、
こう考えると、納税者側の主張が
最も通りやすい時期といえるでしょう。

すでに調査が着手されている事案であっても、
「今は3月決算法人の申告で多忙」
などを理由にして、次の調査や宿題の提出を
あえて5月末~6月初旬まで
引っ張ることで、こちらの主張が
明らかに通りやすくもなります。

例えば、税務署から調査の連絡があった場合、
顧問先や税理士事務所が多忙などの理由で
本当は延期したいような事情があっても、
税務調査を受けるのに有利な時期なのですから、
できる限り6月初旬までの日程を提示し、
7月以降に設定しないことが大事です。

7月以降になると、事務年度が変わった
ばかりですから、税務署も時間をかけて
深度ある調査をすることができます。
これでは納税者に不利になります。

また、この時期の税務調査ではよくあるのですが、
調査官の人数を増やしてくることがあります。

これは、他の調査官が調査件数の
ノルマを達成できることが明確で、
かつ5月中旬以降に着手する調査の
応援をした方が早く終わらせることが
できるという判断を税務署がするからです。

事前通知があってから、調査初日前に
連絡があって「調査官ももう1人増やします」
と言われても、あまり気に掛ける
必要性はありません。

「税務署は早く調査を終わらせたいんだな」
と考えれば、こちらが有利であることに
変わりはありませんので。

5月中旬という時期を生かして
税務調査の交渉を有利にしてください。

※ブログの内容等に関する質問は
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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