2014.09.04

タイプ別でわかる調査官の対処法

≪タイプ別でわかる調査官の対処法≫

一言で調査官と言っても、もちろん皆、人間ですから
いろいろな性格の調査官がいます。

これまでにも若手調査官や女性調査官などを例に紹介してきましたが
今週と来週の2回に分けて、調査官のタイプでわかるその対処法についてお届けしていきます。

【理路整然型タイプ】
もっともオーソドックスなタイプの調査官です。
法人税を担当する調査官に多くみられ、
申告書・帳簿の内容を理路整然と指摘してきます。

こういった調査官は、税法に詳しく無茶な調査はしません。
また、無理矢理に自分の意見を押し通すこともないのですが
納税者を上手に説得することもないのです。

このタイプの調査官が担当になった場合は、
まずは相手の意見に素直に応じるのが無難でしょう。
またこちらが反論しても、理屈さえ通っていればいいので、
税理士として対応しやすいことは間違いありません。

【口車型タイプ】
一見、友好的で気さくな感じがします。
しかし、このタイプは非常に弁が達者でかなり押しが強いです。
個人事業主を担当する個人課税の調査官に多いようです。

なかなか厄介なタイプで、その気さくさに乗せらせられ
話しているうちに、いつの間にか相手のペースで話が進み
追徴課税の額を認めてしまったという話も多いようです。

このタイプの調査官が担当になった場合は、
まずは即答せず、必ずワンクッション置くことをおススメします。

よくよく検討すれば、指摘につじつまが合わないことも多く
論理的にもかなり無理があるケースも。

つじつまが合わない点をきちんと相手に回答して、
論理的に説明することで、調査官も納得することが多いです。

また追徴税額を払えない事情を話せば、
税金をまけてくれるのもこのタイプの調査官です。

今回は、友好的なタイプの調査官についてご紹介しました。
厄介なタイプの調査官について、次回のメルマガでご紹介いたします。

 

※2009年9月当時の記事であり、
以後の税制改正等の内容は反映されませんので
ご注意ください。

また、ブログの内容等に関する質問は、
一切受け付けておりませんのでご留意ください。

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